所信

思いやりある青少年育成委員会 委員長 南 宏樹

この度は入会2年にも満たない私に、一般社団法人豊明青年会議所の思いやりある青少年育成委員会委員長という大役を任せていただき、身の引き締まる思いです。まだまだ未熟ではありますが、青少年育成、そして自分自身の成長の為に、感謝の気持ちを忘れずこの機会をチャンスと捉え、全力で務めさせていただきます。

さて、昨年より新型コロナウィルスによって世界規模で社会的、経済的な危機が引き起っています。日本でも政府の推奨する「新しい生活様式」にもあるように、人と人とが直接会うこと自体が減っています。このような社会情勢の中、我々に何が求められているのか何ができるのかを考え、知恵を絞り、あらゆる市民の方々が少しでも明るく笑顔になれるよう、この1年活動して参ります。

豊明のわんぱく相撲は今年で39回目を迎えます。私自身も小学生のころに参加した際、入賞し表彰していただ、とてもうれしかったことと、負けて悔しかったことをよく覚えています。今思い返すと私は常に受け身で、相手に合わせてただ負けないように相撲をとっていました。そのため負けた時は頭から本気でぶつかってきた相手に何もできず、一瞬で負けてしまいました。私はこのような体験をしたからこそ、参加する子どもたちには、受けるのではなく始めから勇気をもって100%で相手にぶつかっていく体験をしてもらいたい。その中で礼儀や思いやりの心を大切にして、自らと向き合い、心身を強くし、多くの子ども達が成長するきっかけとなる事業にしていきます。

現在、日本は先進諸国ではどの国でも経験したことのない人口減少社会を迎えており、豊明市でも例外なく少子高齢化になりつつある現実があります。将来このような社会になった時に、未来の青少年達にはなにが必要なのかと自問した時、今以上に年齢や性別、健常者と障害者の壁を越えて、様々な個性や社会的マイノリティーの方々と、共に手を取り協働していく必要があると感じました。そのためには、未来を担う子ども達が幼少の頃より様々な個性と触れ合うことが肝心であると考えます。その過程で、子ども達は他者に対する寛容さを得て、新たな仲間と協力することで今までにない価値観に触れ、多くの学びを得ることができます。このことから思いやりある青少年育成委員会では、子ども達が多くの仲間達と様々な知恵を生かし、協働できる社会を作っていくための成長を促す事業を構築していきます。

結びに、2年前、自宅と会社を往復する毎日を送っていた私に声を掛けて下さった先輩諸兄姉、脇本理事長をはじめメンバーの皆様には感謝の念に堪えません。本年度の一般社団法人豊明青年会議所の唯一の委員長として、とても大きい役割を自覚し、思いやりある青少年育成委員会委員長として志を高く持ち、邁進することをお誓い申し上げます。どうぞ1年宜しくお願い致します。