所信
ひと・まち委員会 委員長 和田優
本年度、一般社団法人豊明青年会議所ひと・まち委員会委員長に任命いただき、身の引き締まる思いです。まだまだ未熟者ではありますが青年会議所の活動を通じて豊明のまちに貢献できるよう職務を全うしてまいります。
近年では、情報通信技術の発展と、それによるデジタルネイティブ世代の成長、世界各地で多発する「観測史上初」とされる大規模な自然災害、また直近では2020年から現在に至るまで猛威を振るう「新型コロナウィルス」など、従来の価値観や常識は目まぐるしく変化し続けています。このような時代だからこそ、一般社団法人豊明青年会議所のメンバーは青年経済人として、先見の明を養い、地域を牽引することが求められていると考えます。
近年の情報処理技術の発展は目覚ましいものがあり、当然の如くコミュニケーションの方法や、価値観も変化し続けています。特に1990年代後半以降に生まれたデジタルネイティブと称される世代はインターネットがインフラとして存在している時代に誕生し、生まれながらにして世界中のありとあらゆる情報、価値観に触れる機会を有しています。その結果、「必要なもの」は手元のパソコン、デジタルデバイスで完結できるようになり、人と人が対面で話をする時間は徐々に減っています。そうした環境の変化によって「人を思いやる」心が少しずつ薄れていっていると考えます。人はひとりでは生きていけず、必ずそこには「人を思いやる」感性が必要であり、それは人生を明るい未来へ導いてくれる糧となるはずです。先人である我々が、今の青少年に伝えられる「人を思いやる」ことの大切さを醸成できる事業を構築できるよう委員長としての責務を果たしてまいります。
次に、日本における大規模な自然災害は年々増加傾向にあります。行方不明者数・死者数は横ばい状態ですが、これは防災技術や情報通信技術の発展の賜物です。しかし、言い換えれば自然災害の規模、件数は現代技術を持ってしても被害を抑制できない程に増大しているといえます。特に豊明市は2040年までに発生が予測される南海トラフ地震の影響を大きく受ける地区となり、まち全体が震度6弱以上の揺れに見舞われるといわれています。現在、自然災害を完全に予測することはできません。だからこそ、事前に、地域住民と行政が協力し、被害を最小限に止めるまちづくりが必要となると考えます。一般社団法人豊明青年会議所として、豊明のまち全体の連携の架け橋となるような事業を計画し、災害に備えたまちづくりの一翼を担うよう邁進してまいります。
結びに、一般社団法人豊明青年会議所に入会してからの1年間は学び多く、私の貴重な財産となりました。この感謝の思いを、メンバー、及び地域の皆様へ貢献することで、恩返しができるよう実りある事業を計画してまいります。皆様におかれましては、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。