所信

第39代理事長 荒木 彌一郎

 

青年会議所(JC)は「明るい豊かな社会」の実現を同じ理想とし、次代の担い手たる責任感をもった20歳から40歳までの指導者たらんとする青年の団体です。

 

「はじめに」

本年、一般社団法人豊明青年会議所は39年目の年を迎えます。40周年に向けて「明るい豊かな社会」の実現を目指し、会員一人ひとりが理念と目的を明確に持ち、目的達成できるよう導いていきます。

 

私は、青年会議所活動において最大の利益は「自己成長」であると考えます。皆様は目的を持って青年会議所に入会し、目的のために青年会議所活動を行っています。その目的とは、人脈を広げること、まちづくり、次世代のためなど千差万別で構わないのですが、それは「世のため、人のため、自分のため」へと繋がっていなければなりません。その目的達成に向けて思考錯誤しながら、青年会議所活動を行うことで、自己啓発にも繋がります。青年会議所は、同じ志を持つ仲間が力を合わせる組織です。失敗を恐れず、助け合い、チャレンジをすることで自己成長に結びつくと私は考えます。一人ひとりの自己成長と、単年制という枠組みの中で、毎年真剣に考え、それぞれが責任を持って行動していくことで、必ず「明るい豊かな社会」は実現すると確信しております。個人の多様な豊かさが、地域の豊かさ、平和へと直結しているのです。

 

「JAYCEEとして」

皆様は自ら選択、決断しJCに入会しました。ですが本当に、理念と目的を明確に持ち、JAYCEEとして、誇りや自信を持っているでしょうか。会社、プライベートでJAYCEEであることを隠している人はいないでしょうか。実は私自身が入会した時、そうだったからです。私が無知で目的もなく入会したため、恥じるというより話題にすら上らなかったのが実際のところでした。それが今現在では、一般社団法人豊明青年会議所に入会させて頂き4年目になりますが、JCの活動、運動を行うほどに、自信と誇りを持つことができております。時に、コミュニケーションツールの最高の武器として、会社でもプライベートでも積極的に、JAYCEEであることを明かし、青年会議所とはどんな団体なのかということを、熱心に話しております。JAYCEEの活動により常に若さを失わず、希望に溢れ、未来に向かって活動を続けることは、私たち自身のためになると考えています。私たちが自ら熱い気持ちで青年会議所活動を周知し、青年会議所のファンを作ることにより「明るい豊かな社会」の実現の一歩になると信じて、前に進んでいくことが大切なのです。

 

「青少年健全育成について」

健全な青少年の育成を目指す中で、子供たちへの教育こそが、人生最大の配当をもたらす投資であると考えます。教育とは知育、体育、徳育の三つから成り立っていますが、どうしても知育、体育にスポットライトがあたり、徳育が置き去りになっているのではないでしょうか。昨今では、いじめによる不登校や自殺が問題となっておりますが、そんな社会が、本当に明るい豊かな社会と言えるのでしょうか。私の考えでは、徳育により道徳教育を学び、豊かな心を持つことで、美しいものや自然に感動する感性が養われると思います。集団生活の中で人と接し、基本的な倫理観を持ち、地域や町の人と触れ合うことで、正義感や社会貢献の精神が生まれると思うのです。またそうすることで、自立心、自己抑制力、寛容などの豊かな道徳的価値を備えた、健全な青少年を育成することができると考えます。人々とのふれあいの中で自然に学ぶこと、身につけることはたくさんあり、子供たちに生き抜く力を与えることにつながると思います。そのためには、まずは親世代である我々が子供たちに、利他の精神溢れる行動を背中で見せることができるかどうかが、最も大切になります。

 

一般社団法人豊明青年会議所は、継続事業としてわんぱく相撲を開催しております。相撲を通じて、礼儀や相手を思いやる気持ち、勝ち負けによる喜びや悔しさから受ける、心の豊かさを育んでおります。過去からの継続事業を大切にしつつ、子供たちに教育という未来への投資を、積極的に青年会議所が行うことで「明るい豊かな社会」へと導いていきます。コミュニティ精神に溢れた、人の気持ちを尊重できる子供たちになってほしい、健全な心の基盤を作ってほしいという、強い願いで行っています。

 

「会員拡大について」

青年会議所運動は市民意識変革運動であり、その基本的な運動は会員拡大運動であると言われています。果たして、その基本である会員拡大運動ができずにして「明るい豊かな社会」を実現することができるでしょうか。日本の人口の減少、長引く景気の停滞感などによる社会情勢など、できない理由を色々と挙げるのはたやすいことです。たしかに全国での会員数は減少傾向ですが、そんな中でも、会員拡大を成功させている青年会議所は存在します。なぜ成功しているのか、なぜ失敗しているのかを真摯に受け止め、成功するための行動を起こすべきです。

企業でも人材の採用がうまくいってないところは、会社としての力が衰退していくばかりでしょう。会員拡大こそが最重要事項として、理念と目的を持った団体であるならば、すぐにでも行動しなければいけないと考えます。大胆にして勇気ある発言を行い、かつ行動力を伴わせることで会員拡大につなげ、より魅力的、必要不可欠な団体へと進化していけると思います。人の役に立つことを習慣とし、やりがいのある活動に参加することを、これからも広めていくことが必要です。

 

「まちの魅力について」

会社経営においてもまちづくりにおいても、まずは自分の会社、自分のまちを知るということが大切になってきます。豊明市は、主戦場の桶狭間古戦場を有し、国道1号・23号が通過し、伊勢湾岸自動車道(「豊明IC」)、名古屋鉄道名古屋本線(「前後駅」、「豊明駅」)を擁する東西交通の要衝となっています。交通の便利さから名古屋へのベットタウンで人口が増える地域の一つでもありますが、現状では人口の増加が伸び悩んではおります。JRA「中京競馬場」「藤田保健衛生大学病院」「愛知豊明花き地方卸売市場(アジア最大の鉢物取引量を誇る)」が位置する地としても有名でもあります。豊根村(愛知県北設楽郡)、上松町(長野県木曽郡)と友好都市を結んでおりますが、市民への周知及び関わり合いが少ないと感じます。

 

いかにして、このまちの長所、短所を把握し、「リノベーション」をしていくのか。建築業界でよく使われる言葉で「リノベーション(手を加えてよくすること、修復、再生)」という業界用語がありますが、私はまちづくりでも同じことが言えると思います。私たち一般社団法人豊明青年会議所メンバーが地域に根ざし、市民意識変革運動を推進するには、まちの人との絆を強くし、協力し合うことが必須となります。地域からの認知度を高め、地域団体、地域行政と関わりを持ち「リノベーション」を進めていくことで「明るい豊かな社会」は実現すると思うのです。より良いまちへとリノベーションしていけば、人々のつながりはより強く、活気に溢れたまちとなることでしょう。地域住民同士の愛情と連帯の輪は、必然的により広い範囲へと広がっていき、やがては平和で繁栄ある国際社会を築き上げるための第一歩となるのです。

 

「人財育成について」

豊かな人生を求めるのではなくて豊かな人間になることを求めなさい。なぜなら、豊かな人間こそが豊かな人生を築き上げることができるからである。(夏目志郎)

 

人財育成において一番大切なのは、考え方です。心豊かな「地球市民」を育てるには、家族や友人を想う気持ちで地球を「共通のふるさと」として愛することが必要です。互いの価値や文化を認め合い、思いやりの心を持って心豊かな人財を育てることで、次世代に引き継いでいくことができます。地域で良い社会やシステムを作るためにも、一人一人の豊かな人生、人柄、心の豊かさがとても重要なのです。

 

例えば企業で「頭の良い人財がいれば企業が発展する」というのであれば、良い大学の人を採用し育成すれば、企業として永続的に発展するはずです。ところが近年では、従来採用基準が「頭の良い大学志向」だったところを、大学名を伏せて採用を行っている企業が多くあります。明らかに、成績の良い人財ではなく、人柄重視採用に変わってきているのです。青年会議所活動に「明るい豊かな社会」の実現を目指すのであれば、まずは会員が豊かな人間でなければなりません。豊かな人間こそが「明るい豊かな社会」を実現することができるからです。個人の多様な考え方を尊重し、その中で助け合い、自分らしさを追求していく。そんな社会システムを基盤とすることで、自然と人々の心は豊かになっていくと考えます。

 

「会員交流について」

「個人の修練(トレーニング)・社会の奉仕(サービス)・世界との友情(フレンドシップ)」皆様もよくご存知のJC三信条であります。この三信条に基づいたJC運動なるものは、まず若い人びとが集まって自己啓発、修練をするものであり、ついでその力を用いて地域社会へのサービスをするものであって、さらにそのトレーニング、サービスを支える力として会員全体を貫くフレンドシップがあります。一方、フレンドシップを培うことも、サービスに徹することも、またひとしくトレーニングにつながるものであります。同じ目的を持って取り組む仲間同士、お互いを尊重していくことで、良い関係、素晴らしい友情が築けると思います。青年会議活動の中で友情を育むことはとても重要であり、会員同士がより深く繋がることで、開催する事業、例会のブラッシュアップ、活動内容の向上に繋がると考えます。家族、仲間、同僚、身近な人を幸せにすることや、真の友情を育むことができれば「明るい豊かな社会」に一歩ずつ近づき、必ず前進していくのです。心豊かな「地球市民」を育てるには、個人が充実した人間関係を築き、家族や友人を想うことが、とても大切なのです。

 

「結びに」

一般社団法人豊明青年会議所は、来年40周年を迎えます。青年会議所は単年制ではございますが、いかにして今後に繋げていくのかが重要な任務になってきます。成すべき事を知り、それが習性となるまで続けることができれば、目的は必ず成就できます。40周年だからと行動するのではなく、今現在努力せずして未来の成功はありません。一人一人の考え方次第で、私たちの人生は大きく変わります。自分の考えで行動する、他人の考えを尊重するということを大切に、より良い活動へと繋げていくため努力を続けていきましょう。JC活動で多くを学び自己成長し、会社や家族に還元し、身近な人を幸せにするのです。その活動のスパイラル、前向きな気持ちが地域の発展に繋がり「明るい豊かな社会」を実現するでしょう。利己的でなく生きる人生は、より豊かに、より深いものに、そしてより満ち足りたものになるのです。皆様の地域に対する愛情、誇りと自信を持って行う活動の一つ一つが、未来の幸せ、平和へと繋がっていくことを確信しております。

 

 

 

 

 

 

2018年度基本方針

・JAYCEEとしての誇りと自信を覚醒させる会員拡大

・徳育による青少年健全育成の確立

・地域に根ざした特色あるまちのリノベーション

・パワーパートナーとの共存共栄の実現

 

 

「(一社)豊明青年会議所 2018年度 スローガン」

 

覚悟

~覚悟なき者に自己成長なし~