所信
第43代理事長 星野 光司
はじめに
新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって底の見えない状況が続いています。青年会議所も大きな影響を受け、事業が変更になり、会議もリモートで行うなど活動も制限されることになりました。当たり前だったことが当たり前でなくなった日々、今までの価値観が変容し、働き方や生活様式も変わり不安が拭えない毎日です。このような時だからこそ、新型コロナウイルスや、近年の異常気象や自然災害など、この日々変わる状況や生活環境に対して即座に対応し、先を見据えて行動する力が必要不可欠であり、我々は地域のリーダーとして、地域に対して何ができるのか何を求められているのかを考え行動することが必要になってくるのではないでしょうか。まずは、メンバーが自分自身をより高められるような修練を、一致団結し乗り越え、より魅力ある団体へと成長してまいります。
組織力強化で一致団結
組織の力とは一部のメンバーの力だけではなく、メンバー一人ひとりの力が結集された組織全体の力です。それでは組織力強化とはどのようなものでしょうか。単に組織の中に適材適所の人材を配置することだけでは組織力の強化には繋がりません。さらには限られたメンバーだけが力を出し切っても組織力の強化には繋がりません。組織全体の力を強化するために大切なことは、まずはコミュニケーションを取ることが大事だと考えます。今でも続いている密閉・密集・密接を避けなければならない状況の中でも、試行錯誤して顔を合わせる事が大切ではないでしょうか。そしてメンバー一人ひとりが組織の一員として高い目標に挑戦するという気持ちを持つ事が必要です。そんな気持ちを醸成する為にも本年度はメンバーへ自らの限界へチャレンジするような厳しい挑戦の場を設け、常に挑戦をする気持ちを取り戻させます。
しかしながら一人ひとりの意識が上がっても、個々のメンバーがばらばらの目標へ向かっていては組織力が高い組織とは言えません。メンバー全員が同じ方向を向き目標を共有し、その目標に向けて全員で取り組むという意識が大事だと考えます。昨今の状況からそんな場をなかなか設けることが難しくはなっておりますが、本年度はメンバーに意思統一を図る場を設け一致団結し運動・活動に取り組んでまいります。
明るい未来の青少年育成
昨今、学校でのいじめや差別、ネット社会に依存しがちな子供についての問題が浮き彫りになってきています。このような子供達に伝えていかなければならない教育とはどんなものでしょうか。ネットによるコミュニケーション能力の低下は、団体行動の重要性、自分を支えてくれるひとへの感謝など、人生を歩む上で必要不可欠な要素を欠落しかねません。このままでは、日本の未来を明るくすることは出来ないでしょう。
現在求められている教育とは、ひとを思いやる心の醸成であると考えます。子供達に、日本が誇るべき道徳の美しさ・素晴らしさを伝え、その先にある未来の子供達のあるべき姿を指し示してまいります。
頻発する災害に備えたまちづくり
近年地震や豪雨被害などの自然災害が頻発することから、平常時より発生する事を想定して、その為の準備をしていかなければならないものとなりました。今後もいざというときに地域の為、効果的に支援活動を行う為には、平時から行政等と連携し、私たち自身の心の備えも求められています。
震災を経験したことが少ない私たちに何ができるか考え、市民の皆様と心を通わせ結束し、一人ひとりが災害に備える意識を持ちましょう。
情熱ある会員拡大
青年会議所が目的とする「明るい豊かな社会」を目指す為には、一人でも多くの同志が必要です。しかし、青年会議所は限られた時間で会員が入れ替わる組織であるがゆえに組織を構成するメンバーを絶え間なく拡大しなければいけません。その為に会員候補者と真摯に向き合い私たちの情熱を伝える事によって、一人でも多くの会員を増やし組織の拡充をしていきます。
私たち青年会議所メンバーが「ひと」の為「まち」の為に活動できるのは、同じ志を持った仲間がいるからといっても過言ではありません。継続的な活動・運動を行っていくには、会員の拡大を図るのと同時に地域を担う人材として育成していかなければいけません。昨年は多くの新入会員を迎えました。本年度も昨年同様に拡大を行っていきますが、昨今から続く新型コロナウイルスにより、例会が余儀なくWEB開催になり、新入会員の育成が十分でなく会員の育成が急務の課題となっています。その為に情熱を伝え育成に取り組み組織力の向上と活性化を図ってまいります。
次代に繋ぐ広報活動・組織運営
本年度の広報活動として昨年と同様にホームページやSNS等を活用し年間を通じて行われる事業の告知や活動報告をタイムリーに発信していきます。そしてポケット手帳のあり方について時代に即した取り組みを行っていきます。
青年会議所はその名の通り会議体であり、我々の意思決定はすべて会議にて行われます。その為、まず会議のありかたを理解し、スムーズな会議運営を行えるよう努めることも重要です。しかしながら現在メンバーの約半数は理事会などの経験もなく、どのように会議運営が行われているかも分からない現状があります。そこで理事メンバーに限らず会議運営方法を学ぶ場を設けることにより先を見据えた組織運営を行ってまいります。
感謝の心
私たちが青年会議所活動を続けられているのは、送り出してくれる会社、家族があるからです。人は一人では生きていけません。今まで支えて下さった方がいるから今の我々があるのです。感謝の気持ち「ありがとう」を言葉にして伝えていきましょう。
結びに
青年会議所に同じ時代へ入会し活動を共にする仲間との出会いがあり、活動する中で同じ時間を使うのであれば、同じ志を持った仲間と共に助け合い、理解し、感謝し合うことで、自らを鍛え更なる高みへ上るためにメンバー全員で一致団結していきます。
最後になりますが、第43代理事長として身に余る光栄と責任の重さを痛感しております。先輩諸兄姉から受け継がれた想いを胸に次代へと繋いでまいります。会員諸兄姉と関係者各位の多大なるご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
【2022年度 基本方針】
・組織力強化で一致団結
・災害に備えるまちづくり
・明るい未来を作る青少年育成
・情熱ある会員拡大
・次代に繋ぐ広報活動・組織運営
・感謝の心
【一般社団法人豊明青年会議所 2022年度 スローガン】
一致団結